暴動は、今も続いていますが、収束方向には向かっているような気はしています。最近では、便乗して調子に乗った若者の騒ぎが各地で発生して問題になっています。今後は、学生による集会が活発化しそうなので、まだまだ気は抜けませんね・・・

 

今朝方、雷を伴う豪雨があり、アテネの街を掃除していきました。夏が終わり秋の到来を告げる時、ギリシャではこのような雷雨があるのですが、今朝の雷雨も何かの終結を象徴するような気がしました。

日本でも、「雨降って、地固まる」といいますものね。これが、この騒動の終わる前触れであることを祈ります。

 

きのうは、私にしては珍しく、長女とケーキを作ってみました。調度、長女のクリスマス関係の本に簡単なレシピがのっていて、それを前から長女が作りたがっていたので、一緒に作ったのです。暴動が起こっている今だからこそ、そういう、ノーテンキな日常の些細な幸せをかみしめたかったのかもしれません。

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ケーキは、クリスマスに良く見られる木の幹の形のもの、ブッシュ・ド・ノエルとか呼ばれているものの、子供用簡易版だと思います。

 

さて、材料を一瞥すると・・・ビスケット1箱(200g)、粉砂糖200g、バター200g、板チョコ(溶かす)200g、コーヒー(インスタントコーヒーで可、100ml位)・・・・って、みんな200gで覚えやすいけど、これ相当甘くない?これで4人分だって。えーー、すごいカロリーじゃないですか??ギリシャでは(このケーキの発祥はフランスですが、この本にのっていたレシピはギリシャ人のものだと思います!)は、これが常識???ギリシャ人の甘党ぶりを思い知りました。

 

思いあぐねた末、結局、私は、砂糖は上記の4分の1の量、バターは3分の2の量、板チョコも3分の2の量で作ってみました。

作り方は超簡単!!ビスケットは、ギリシャのスーパーで良く売っているビベールという物ですが、日本でいうと、マリーのような甘みの少ないビスケットでOKだと思います。ビスケットを大きな布巾の間に挟み、体重をかけたり、麺棒のようなものでごりごり押して砕いて粉状にし(ここで長女が活躍!)、それをボールに入れて、他の材料(砂糖、柔らかくしたバター、溶かしたチョコレート、コーヒー)と混ぜ合わせて練り(チョコレートは、後で上からかける分は残しておく)、アルミ箔の上に出して木の幹のような形に整えてから冷蔵庫で冷やす。ある程度固くなったら、出して、残りのチョコレートを溶かしたものを上からかけて、周りに柊などを飾る。オーブンを使わないのが良いです(笑)。

 

幹のような形に整えるのは、ちょっと難しかったけれど、アルミ箔で蒔いてから海苔巻き用の巻き簀で包むと安定しました。

さて、肝心のお味の方は・・・・これでもやっぱり甘かったーーーーーーー!!ビスケットやチョコの甘さがあるから、砂糖は全く入れなくても良いかも、と思いましたが、娘にも旦那にも大好評!でした。

 

旦那は、きのう、癌に冒された親友のお見舞いから帰ってきて、神妙な顔で言いました。「彼も、もう長くないと思う。骨と皮のようにやせて、大腸の癌がのどの方にも転移して、声も出ないし、食べることもできないんだ。」と。ちなみに彼は独身です。私も知っている人なので、ショックで何も言えませんでした。

こんなささやかな手作りのクリスマスのケーキでも、家族みんなで喜んで食べるということが、奇跡のような幸せだということが、身にしみて分かりました。仕事があることも、家や食べ物があることも、家族があることも、そして、暴動が起こって、心配してメールや電話をくれる友達の多いことに対する感謝も・・・

 

今まで当たり前だった日常が、非日常と感じられる今日この頃です。

 

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