2008年11月13日
マラソンの発祥地、ギリシャで走る秋のイベント
マラソンの発祥地であるギリシャにて、アテネ・クラシック・マラソンが11月9日に開催され、女子部門では、見事、日本の田上麻衣選手が2時間36分58秒で優勝しました!男子部門では末次巧幸選手が2時間17分10秒で7位に食い込みました。ちなみに、男子1位はケニアの選手で、2時間12分42秒の新記録を出して優勝しました。

優勝した田上選手、目標とする選手は、あの2004年アテネオリンピックで優勝した野口みずき選手とのこと。その野口選手と同じコースを走り、野口選手の記録より10分ほどの遅れでゴール、見事に優勝した田上選手。夢と目標に、どんどん近づいている感じですね。競技後のコメントとして、「今年は4回もマラソン大会に参加して疲れていたけれど、このアテネのコースも、事前に一部走ってみて、その厳しさを実感していたので、本番で抑制したことが勝利につながりました。」というようなことがギリシャの記事で書かれていました。現地新聞にも田上選手のゴールの写真入りで、記事が載っていました。どうも、このアテネのマラソンコースは、日本女性選手と相性が良さそうです。
今年も、通常の42.195キロコースの他、ちょっとそこまで自信の無い方用に、10キロ、5キロのプチマラソンもあり、全世界から1万人以上の選手が集い、参加したとのことです。
今では世界中で愛されているマラソン競技ですが、その起源は、紀元前5世紀の「マラトンの戦い」です。第一次ペルシャ戦争で、ギリシャ軍とペルシャ軍がマラトンの地で戦い、数的にも圧倒的不利な状況から一転、ギリシャ軍が勝利しました。この喜びのニュースを一刻も早くアテネの市民に伝えるため、足の速い伝令がマラトンからアテネまでの長距離を必死で走り、アテネに到着してギリシャ軍の勝利を伝えた後、力尽きて息絶えたという英雄伝があります。この伝説が元になってマラソン競技が始まったのです。
アテネ・クラシック・マラソンはこのマラソンの起源となった歴史的コースを走るもので、スタート地点は、ギリシャ東海岸沿いのマラトン市、ゴールはカリマルマロと呼ばれる、アテネにあるパナティナイコ・スタジアム。途中坂が多く、かなり厳しいコースです。ちなみに、ゴールになるこのスタジアムは、1896年に第1回近代オリンピックが開催された記念すべき場所で、2004年アテネオリンピックでも、マラソンのゴールとなった所です。(下の写真は、2004年オリンピック時のスタジアムの様子)

そして、アテネ・クラシック・マラソンよりもずっと知名度は低いのですが、ギリシャには、もう一つのマラソンの国際大会があります。それは、1983年から始まった超長距離マラソンの「スパルタスロン」。こちらは、第1次ペルシャ戦争の際に、アテネ軍の伝令フィディピデスが、援軍を求めるためにスパルタまで走り、往復約500km近くを4日で駆け抜けたという故事が起源となっています。
その名前が示す通り、こちらは、アテネからスパルタまでの約250キロの距離を36時間以内に走るウルトラレースで、標高1100mのサンガス山越えなどがあり、完走率も低い厳しいサバイバル競技です。今年は9月27、28日に行われました。コースも苛酷だし、出場資格条件も厳しいことから、少人数の戦いになっていますが、いつも日本人の参加が多いのが驚きです。開催地のギリシャや近隣のヨーロッパ諸国の出場者よりも、日本の選手数の方がずっと多いのです。
そういえば、ギリシャは、公園でジョギングしている人もあまり見かけない反面、日本人はマラソン向きな性質なのかもしれません。発祥地ギリシャよりも、マラソンに賭ける情熱は日本の方が上かもしれませんね。
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この記事へのコメント
アテネにいて全然知らなかった(汗)
今年もかなり盛大に行われたようですね。
前の仕事をしていたときに、確か当時は60歳くらいになっていた
君原健二さんがこのレースに招待選手として参加された際に
お世話させていただいたことがあります。
なんか懐かしいですね。
スパルタスロンもアテネからスパルタまで寝ずにサポーターに同行した
ことがあります。サンガス山に到着し登り始める頃は真夜中で気温が
0度近くになったと記憶しています。
これだけ過酷なレースなので、ゴールは涙ものでしたね・・・
先日アテネにお邪魔したばかりです。
夫がフルマラソンが走ったので、記事を楽しく拝見しました。私も5キロか10キロに出てみれば良かったなあ、、、。
ギリシャに興味津々なので、過去記事も是非拝見させてもらいますね。(私のブログのギリシャレポートは、旅行者なのですごく浅いので恥ずかしいのですが、、、)
どちらのマラソンも、身近に体験されたことがあるなんて、すごいですねー!うらやましいです。私は、自分で「苛酷だ」・・と書いたところで、実感が伴わないですものね。
60歳と聞いて、あ!と思いましたが、今年のアテネマラソンでは、60歳の男性が心臓麻痺か何かで死亡したのです。
御世話された方が無事で何よりでした(笑)。
スパルタスロンの時、気温が0度近くになるというのにも驚きです!!うーーん、あらためて、完走した方の素晴らしさが分かりました。
旦那様、すごいですねー!お疲れ様でした。
私も、5キロのに来年出てみようかな・・・なんて、ちょっと思いました。5キロのレースは、観光の名所を回る、楽しいコースみたいですよ。
またいらして下さい。
>そういえば、ギリシャは、公園でジョギングしている人もあまり見かけない。
或る本で「ギリシャ人で走っているのは泥棒ぐらい」と書かれているのを読んだことあります。かなり昔の本ですが。
はじめまして。
そうですか。そうかもしれませんね・・・
私も、急いでいる時に走っていたら、変な目で見られたことがあります。逃走中だと思われたかも???
アテネだと、走る場所もないんです。公園も少ないし、普通の道はガタガタで狭いし、そういえば、自転車もあまり見かけません。日本に行くと、本当に道路が平らで感動します。住んでいるときは、それが当然だと思っていましたが、そうではないんです!!
kiyomulanも5キロ挑戦ですか?私も美容と健康のため…と思うこともあるのですが、果たして現世で実現するでしょうか。
私もね・・・全然マラソン向きじゃないんですが、5キロなら、観光がてら歩いてもいいし(笑)。かえって、無理して走って、心臓麻痺でぽっくりいっても困りますから。
お相手は、かなり強者のようですね・・・スポーツ好きみたいで良いことです!!うちの人は、サッカーを見るのみ、海ではぷかぷか浮いてるのみ、でスポーツには縁がなく、お腹の周りが気になるお年頃です。
今年(2009年)のスパルタスロンにエントリーしている者です。kiyomulanさんのブログたまたま見つけましたが、まだギリシャに行ったことのない者としてはギリシャ情報が盛りだくさんですごく参考になります。今後も訪問させてください。
こんなブログでも、ご参考になれば幸いです。
スパルタスロン、エントリーなさっているなんてすごいですね!!ご活躍をお祈りしています。

