ギリシャの名産品に、イチジクがあります。

 

8月の真夏が旬で、これが、なんとも言えないほどおいしいのです。日本のイチジクは、あまり美味しいと思ったことはないのですが、ギリシャのイチジクは、その甘さ、濃厚さ、プチプチした食感がたまらず、すぐに虜になってしまいました。この1ヶ月ほど、毎日のように食べています。

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イチジクは漢字で「無花果」と書くので、花がないのかと思いきや、その正反対!あの袋の中に入っている赤いツブツブが、みんな花なのです。その栄養価・効能は秀逸で、カリウム、カルシウム、ビタミン、豊富な食物繊維などをバランス良く含み、整腸作用、便秘解消、酵素による消化促進、二日酔い防止、コレステロールの吸収防止、喉の消炎作用、免疫力の増進、抗ガン作用、抗酸化作用、更年期障害改善、痔の改善、などの効用があげられます。 でも、未熟な実を食べると、逆に胃が荒れるらしいので注意しましょう。

 

さて、このイチジクの歴史は古く、アラビア半島が原産と言われ、ヨルダン渓谷の遺跡、エジプトの壁画上でも発見されています。旧約聖書で、アダムとイブの裸を隠すために、イチジクの葉を使用したという話は有名ですね。ギリシャでも、この果物との関わりはとても古いです。ギリシャ語ではシコ(複数形はシカ)という名前で、紀元前にまずクレタ島に伝わり、その後、ギリシャ全土に伝統的食料として広がり、大切にされてきました。古代では食用、薬用としてとても珍重されていたため、一部の種類は、輸出を禁止した法律があった時代もあるほどです。多くの花が詰まっていることから、繁栄、多産の象徴であったとも言います。またギリシャ神話の中では、女神デメテルがイチジクを作ったと書かれています。写真下左側の黄緑色のイチジクが「バシリカ」という呼ばれる種類で、「王様」という意味を持つだけのことはあり、とてもおいしく、値段も高いです。右側の黒っぽいイチジクが「マブロ(黒)」という種類で、割ってみると、周りの黄色い果肉が多く、真ん中の赤い花の部分が少なく、甘みも薄いです。

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古代ローマでもイチジクは「聖なる木」として珍重され、当時、少なくとも29種類ものイチジクがあったそうです。イチジクは、まず地中海地域に伝わり、その後、スペイン人の遠征によって、世界に伝えられました。今では、ギリシャを始め、トルコ、スペイン、ポルトガル、アメリカのサンディエゴなどが名産地として知られています。

 

このギリシャの宝とも言えるイチジク、生で食べるのが最高ですが、季節が合わなかった場合は、乾燥イチジクやシロップ漬けもお勧めです。乾燥イチジクは、その夏の収穫物で作ったものが10月頃から市場に出てきます。ちょっと堅いですが、噛めば噛むほど味が出て、美容や健康にも良いし、おみやげにも最適です。また、「グリコ・クタリウ」と呼ばれるシロップ漬けは、ちょっと日本人には甘すぎる感がありますが、ギリシャの伝統食品です。昔、ケーキ屋さんなどがなかった頃は、一家の主婦は、季節の果物をシロップ漬けにして保存食にし、お客様へのもてなしに出したりしたそうです。今では、他のお菓子に押され気味ですが、ヨーグルトにかけて食べたりするとおいしいです。

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