アクロポリスの新博物館に行ってきました。といっても、正式オープンはまだまだで、建物の一部だけの公開ですが・・・

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アクロポリスの新しい博物館が着工したのはいつのことだったか・・・今までのアクロポリス内の博物館は手狭で、世界遺産にも指定されているギリシャの誇り、パルテノン神殿の博物館としてはいかにも貧弱だったので、広大な敷地、ハイテク建築の新博物館のオープンを私も心待ちにしておりました。

 

パルテノン神殿の建築をかたどったデザイン、展示スペースは14,000平方メートルで、なんと、今までの博物館の10倍もあるそうです。2004年のアテネオリンピックを目標にしていたのでは・・・というあやふやな記憶もありますが、あれから長い年月が流れ、オープンもギリシャらしく延び延びになって、現在は、建物はほぼ完成しているようですが、内装はまだまだ。でも、正式オープンまでの間、完成しているところを一部、無料公開しています。

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場所は、地下鉄赤ラインのアクロポリス駅を出てすぐのところ。現在は、遊歩道に面した正面玄関は閉鎖されていて、地下鉄出口すぐ横の入り口からのみ入場できます。

 

土日も含む毎日、午前10時から12時までという限られた時間内ですが、無料ですし、ついでがあれば、ちょっと足を運ぶのも良いかもしれません。

 

まず、入り口前の広場には、あっと驚くガラス張りの床が!足元を覗くと、発掘された、古代アテネの都市の遺跡を、ガラス越しに鑑賞することができます。ガラスの上を歩くのは、なんとなく薄氷を踏んでいるようで心許ない感じですが、どこを掘っても遺跡・・・というのが実感できる、うまい演出ですね。

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建物の中に入ると、だだっぴろい空間が広がりますが、この1階部分は、ショップ、オーディトリアム、カフェ、仮設の展示品などが並ぶスペースになるようです。ちょっと奥へ行くと、この博物館の工事の様子をビデオで流しています。その横から2階に上がるスロープがあり、この廊下も一部ガラス張りになっており、地下に遺跡が広がっているのが見られるしかけです。スロープの両側には展示物が並ぶ予定で、つきあたりには、かなり大物の展示物がすでに何点か置いてありました。ここがメインギャラリーで、今まで、200年もの歳月をかけて発掘されてきたアクロポリスの丘での発掘物が、ここで一同に会すわけです。現在、見学できるのはここまでです。

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この2階部分には、アクロポリスを眺めながら食事のできるレストラン、アテネを一望できるテラスなども設置されるようです。

全館、ガラスを多用して、自然光を重要視した作りになっており、最上階のパルテノンギャラリーは、7.5メートルの高い天井と、横にある実際のパルテノン神殿をさえぎることなく鑑賞できる、総ガラス張りのデザインで、開放的なスペースとなっているそうです。ここには、パルテノン神殿のフリーズ(小壁)の彫刻(コピー)が、すべて展示されるそうです。

 

肝心の正式オープンですが、係の人に聞くと、今年の12月頃とか。本当に、聞く度に遅くなっていくなあ・・・確かに、展示品の移動は大変な作業ですが。ギリシャでのこういう予定の遅れは、もう今さら別に驚かないけれど、まあ、のんびりしてますね。でも、新博物館の建築に対する入札が1976年から何回も繰り返され、失敗に終わってきたことを思えば、ここ数ヶ月の遅れはどうってことはないでしょう。

 

博物館と全然関係ないところで感動したのは、飲料水の無料サービスがあったこと。ところどころにコップ付きの冷水器が置いてあり、暑い夏のギリシャでは、このサービスは、感涙ものです。

ただ、このサービスがオープンしてからも続くのかどうかは不明です。

 

ちなみに、現在は、アクロポリスの入場料の中に、博物館も含まれていますが、この新博物館がオープンすると、博物館の入場は別料金になるそうです。EUの補助があったとはいえ、1億3千万ユーロ(210億円!!)ものお金をかけた施設なので、仕方ないかもしれません。

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最近は、アテネの公害と酸性雨の影響で、遺跡がダメージを受けていると良く聞きます。そのうち、この室内の博物館に、本物は避難することになるかもしれませんね。あわよくば、どこかの国に保管されているパルテノン神殿の一部も、返還されて、ここに展示されることになればいいのですが・・・

 

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