2008年06月19日

アテネフェスティバルでの出来事

afestival1 色々忙しくて、しばらくブログを休憩しておりましたが・・・きのう、アテネ・フェスティバルで充電してきました!

 

この半月は、子供関係の用事、家事雑事、歯医者、結婚式の仕事などで予定がたてこむ中、連日の猛暑で消耗するばかりでしたが・・やはり、自分のための時間を持って「感動」すると、元気が戻ってくるようです。

 

毎年楽しみにしているアテネ・フェスティバル。6月、7月に行われる、このアテネの夏の芸術祭では、様々な会場で、コンサート、バレエ、オペラ、演劇、などのイベントが目白押しです。

 

アテネフェスティバルHP: www.greekfestival.gr

 

きのう行ったのは、「モーリス・ベジャールに捧ぐ、東京バレエ団とシルヴィー・ギエムの共演」

 

去年亡くなった偉大なるフランスの振付師、モーリス・ベジャールの振り付け、日本からのバレエ団、去年のアテネ・フェスティバルで大ファンになったシルヴィー・ギエム・・ときたら、行かないわけにはいきません!でも、プログラムをチェックする暇もなく、チケットは買いそびれていたので、当日に思い立って旦那に子供を預け、タクシーを飛ばして、アクロポリスの麓、ヘロディス・アティコス野外音楽堂へ。

 

当日券はあるかなあ、と心配しながらの外出でしたが・・・やはり、人気のプログラムらしく、当日券は皆無(涙)。日本だったらダフ屋も登場するところだけれど、アテネでは見かけません。個人で、余ったチケットを持った人を探すべく、チケット売り場の前で、ウロウロ・・・あちこちで、チケットとお金のやり取りをしている人たちを見かけたけれど、タッチの差で、私の前にはそういう幸運はやって来ず・・・それに、一番安い30ユーロの席を買おうと思っていたから、100ユーロや60ユーロの高いチケットは買えないし。

 

9時半の開演の時間を過ぎ、遂にチケットを持った観客はゲートに吸い込まれ、待合い場所となっていた劇場前の広場も消灯されひっそりと静まりかえりました。無情にも入り口は閉鎖され、仲間はずれ、おいてきぼりをくったような寂寥感・・・

それでも、満月が綺麗な気持ちよい夜だったので、20分位、壁越しに漏れてくる音楽だけを聴きながら外をブラブラして、さ、諦めて帰ろうか・・と帰途につく階段を下り始めたところ、「エクスキューズミー」と呼び止められた私。振り向くと、若くて美しい天使が二人!!一人は金髪のノーブルな顔立ち、もう一人は黒髪のエキゾチックな顔立ち。外国人にしては小柄で華奢、ナイーブな感じの二人は、いかにも、ベジャールが好みそうな美少年なのでした。

 

「20ユーロのチケットが一枚あるのだけれど、欲しい?」と話しかける金髪君。その子が、私と同じようにウロウロしながら当日券を探しているのは知っていたので、「どうして自分で見ないの?」といぶかしげに聞くと、「友達の分が手に入らなかったからさ。一枚じゃダメなんだ。」と相方の方をチラリと見た。「ふーーーん。」と答えた私の頭の中では「20ユーロのチケットなんてあったかしら?ああ、学生割引料金のやつね。そんなので私が入れるのかな?いくらなんでも、学生と言うにはかなり無理がある年齢・・学生証を見せろと言われたらアウトだな」と色んなことを考えながら、まあ、ここまでわざわざ来たんだから、イチかバチかで行ってみるか。と思い、彼に20ユーロを渡して、握りしめていたちょっと皺になったお宝のチケットを受け取り、劇場の方にまた急いで戻りました。幸い、案ずるより産むが易しで、入り口の人も何も言わずに通してくれ、最初の東京バレエ団の演目が見られなかったのが残念だったけれど、かなり前の方の良い席で、残りのプログラムを、たった20ユーロの破格料金で堪能できたのでした!ああ、なんてラッキー!

 afestival2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリオペラ座バレエ団のスターである男性ダンサー2人が、マーラーの曲にあわせて、絡み合うように踊る演目がありました。見つめ合ったり、手を取り合ったり、微笑みあったり、ケンカをするようなしぐさをしたり、離れたりくっついたり・・・そして、最後は、一人がもう一人の手を引っ張るようにして暗闇に消えていくエンディング。バネのような完成された肉体全体、しなやかで繊細な手指、顔の表情、視線・・・すべてを通して醸し出される、不思議で濃密な二人の世界。なぜか、先ほど、チケットを譲ってくれた美少年二人の姿が、重なって仕方ありませんでした。あの二人にも、見せてあげたかったなあ、と、ありがたい気持ちと申し訳ない気持ちがまぜこぜになって・・・感慨もひとしおでした。

 

長くなったので、続きはまた次回に。

 

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kiyomulan at 01:59 │Comments(12)TrackBack(0)この記事をクリップ! イベント  | ギリシャ生活

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この記事へのコメント

1. Posted by Ermis    2008年06月19日 04:48
「捨てる神あれば拾う神あり」でよかった、よかった。
続編を楽しみにしております♪
2. Posted by kiyomulan    2008年06月19日 05:07
Ermis様
本当に、あの時は「捨てられた」気分でしたね(笑)。プラカでやけ酒でも飲もうかと思っていた位です。だから、拾ってくれた彼らが「天使」「美少年」に見えたのかもしれません。
3. Posted by Daisy    2008年06月19日 15:49
5 あきらめずに、粘ったかいがありましたね。それにしてもなんてラッキーなんでしょう。kiyomulan ついてますね。
ギリシャのステージはとてもゴージャスなんですね。

4. Posted by kiyomulan    2008年06月19日 17:07
Daisy様
ありがとうございます。開演後もすぐ帰らずに、未練たらしくウロウロしていた甲斐がありました。本当についてましたね。
ステージは、セットはほとんどないのですが、遺跡の中、というだけで、特別な雰囲気です。古代の神々も、現代のアートを一緒に楽しんでいるような気がします。
5. Posted by タヌ子    2008年06月20日 07:00
モーリス・ベジャール振付けのバレエは一度だけ日本で観たことがあります。
確か引退直前のパトリック・デュポン様が主演であった記憶があります。
それにしても、ラッキーでしたね。
東京バレエ団が見られなかったのは残念でしたが、美男子君が握り締めていた20ユーロのチケットの有り難味を感じつつのバレエ観賞、感動もひとしおだったことでしょう。
彼らは本当に天使だったのかも。
6. Posted by kiyomulan    2008年06月20日 17:21
タヌ子様

本当にラッキーでした。子供を押しつけていった旦那にも、「君はほんとについてるな」と皮肉?を言われました(苦笑)。次女のおもらしの始末をしてくれている間に、私は天使に会って、夢のバレエ鑑賞・・・これはちょっとあまりの差で申し訳なかったです。

東京バレエ団の踊りも、最後の「ボレロ」で見られたので良かったです!それにしても、東京バレエ団の男性ダンサーたちの可愛らしい&かっこよかったこと!
7. Posted by サチ    2008年06月24日 12:54
よかったですね〜♪以前ナナムスクーリさんの記事でお邪魔したサチと申します。
チケットよかったですね。本当に!!!!
Nana Mouskouriさんのコンサート、マリソルさんに依頼しましたが、取れなくても了承してくださいとのお話でした。
なるほど、、、、、、、

ところで、都合のいいときだけの厚かましいコメントで申し訳ありませんが、kiyomulan さん、ギリシャ国内専用の使いやすい携帯電話のレンタルはご存知ないでしょうか。
隣にいても、日本からのものでは、日本を経由しての国際電話になるそうですね
Mobelというのをネットで見つけたのですがこれはイギリスの携帯らしいですが、kiyomulan のお仕事ではお薦めになられたことおありですか?お暇な時にお返事いただければとお願いいたします。毎日こさせていただきま〜す!
8. Posted by kiyomulan    2008年06月24日 18:42
サチ様
こんにちは。チケット、本当にラッキーでした!ナナ・ムスクーリのチケットも取れるといいですね。

携帯電話のレンタルは・・・ちょっと分かりません。お客様は、皆さん日本からの携帯を使っているようなので・・・もし、良さそうなのがあれば、逆に教えて下さいねー!
9. Posted by サチ    2008年06月25日 00:06
kiyomulan さん今晩は♪
お返事ありがとうございました。
素晴らしい写真で、アテネフェスティバルの興奮が伝わってしました。
10. Posted by サチ    2008年06月27日 18:13
こんにちは♪
本日の記事にこちらをリンクさせていただきました。
どうぞ宜しくお願いいたします♪
11. Posted by kiyomulan    2008年06月28日 02:30
サチ様
リンクありがとうございました。
私も行きたかったのですが・・・その頃は旅行中の予定なので、無理そうです。アテネに住んでいるのに残念・・・(涙)
12. Posted by サチ    2008年06月28日 12:31
1 kiyomulan さんごめんなさい。
リンクという言葉で全て包含したつもりでした。
いつも、リンクとか、Let me linkで済ませておりました。

ただ今、写真は削除しました。著作権、肖像権、あります!
ごめんなさいmm



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