アテネは30度を超える暑さで、なんと、海に初泳ぎに行ってしまいました!といっても、長女の友達のネームデーのパーティーに呼ばれ、そのついでにちょっとチャプチャプしただけ・・・なんですが。

 

場所は、前にも一度お邪魔した、アテネから一時間ほどの東側の海岸線にある、ラフィーナ港近く別荘です。

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ネームデーというのは、ギリシャ語では「オノマスティキ・ヨルティ」と呼ばれ、誕生日よりも大切にされる名前の記念日です。ギリシャでは、聖人にちなんだ名前が良くつけられます。通常、子供の名前は、洗礼の時に、男の子は祖父の名前、女の子は祖母の名前をそのままもらうことになっているので、同じ名前が何代にも渡って継承されることになります。ちなみに、うちの旦那といとこは、同姓同名で紛らわしいのです!そういう背景もあって、ギリシャでは、名前を何かに登録する場合、父親の名前も聞かれます。これは、同姓同名が多いので、混乱や間違いを避けるためです。ある人は、自分宛に来た小切手を、同姓同名の同居のお祖母さんに横取りされた、とぼやいていました(苦笑)。

 

ギリシャでは、各聖人を祝うネームデーがたくさんあり、自分の名前と同じ聖人の日は、誕生日よりも重要視されるので、親しい人のネームデーは、毎年ちゃんとカレンダーでチェックしておかねばなりません。というのは、この日には、パーティーをしたり、電話で「フロニャ・ポラ(おめでとう!)」と祝う習慣があるからです。ですから、こちらの手帳やカレンダーには、今日はどの聖人のネームデーかというのが書いてあるものが多いです。

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(月ごとの、ネームデーの

 一覧表)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリシャでは、男性ではヨルゴス、ヤニス、コスタス、女性はマリア、エレニなどの名前が多いです。聖人ではなく、神話の人物、古代ギリシャや過去の偉人にちなんだ名前もあります。アフロディテ(ビーナス!=美の女神)やクレオパトラ、ソクラテス・プラトンなどの哲学者の名前の人もいて、先人の印象が強すぎて名前負けしそう・・と人ごとながら心配になったりして。

 

このネームデーには、祝われる本人が、お菓子を皆に振舞うという習慣もあります。だから、会社などでも、ありふれた名前のネームデーには、甘いものが氾濫します。ギリシャのお菓子は、一般的に、日本のものよりもかなり甘いですから、ギリシャ人が太りやすいというのもうなずけますね。そして、ケーキ(甘い物)屋さんは、そういう需要があるので繁盛しているのです。

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そういう背景のある、ネームデーのパーティー。1階のガレージの卓球台(!)をテーブル代わりにして、ご馳走も並び、うじゃうじゃと人が集まりました。子供も20人位いて、泣いたり叫んだりケンカしたり、風船を割ったり、お花のスープを作ったり、海に行ったり・・・と何が何だか・・・頭痛がする位の混乱状態でしたが、楽しかったです。

 

でも、こういうパーティーは、呼ぶ方は大変ですね。この多人数を招待して、色々アレンジして、食事の用意と掃除と、送迎と、帰りのプレゼントと・・・ああ、私にはちょっと荷が重くて無理そうなので、我が家は内輪にします。

 

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