今年の復活祭(パスハ)のハプニング・・・・思い通りに事が運ばないのがギリシャです。

 

前日は、夜中に長女と教会に繰り出し、「カリ・アナスタシ!」とキリスト様復活の日を祝い、厳粛な気持ちになり、聖なる火を頂いてきました。ここまでは通常通り。小雨もぱらついて、お天気には恵まれませんでしたが。

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そして、日曜日の復活祭のご馳走を楽しみにしていた私たち。復活祭前は、動物系の食事を節制する期間(サラコスティ)があるので、喪が明けたように、復活祭の日は大手を振って、たらふく肉を食べまくる日でもあります。といっても、私や子供は、全然節制していませんでしたが、しばらくお腹の調子が悪かったこともあって、節制せざるを得ない状況にあり、この日は何があっても食べるぞー!と食欲を露わにしておりました(苦笑)。

 

この時期、家族4人、旅行でもするとなると、GWかお盆の旅行のように、混み合うし値段も高いし・・・で大変。ということで、今回のパスハもどこへも行かず、アテネに残留。復活祭の日は、店も閉まってしまうことが多いので、主婦は復活祭の伝統料理を用意しないといけません・・

マギリッツァと呼ばれる羊の臓物と米のスープ、羊の丸焼き、ココレッツィと呼ばれる羊の臓物を串に巻き付けて焼く料理などが伝統的ですが、私も義母も疲れ切っていて、今回は義父母を我が家に招待して、肉は店からデリバリーにしましょう!ということに落ち着きました。うちの旦那も、義父も、誰かに負担のかかることはしたくないという理解のある人で幸いでした。私は、復活祭柄のテーブルクロスを用意しただけでラッキー!まあ、その前の掃除が大変でしたが。

 

しかし・・・事は、そう簡単には運びませんでした。デリバリーを注文したのは義父。プシスタリアと呼ばれる肉の専門店。アルニ(羊肉)とパイダキャ(リブ)とギロとココレッツィと・・・山ほど注文して、我が家に昼の12時半に届く予定が・・・・・待てど暮らせど届かず・・・お腹をすかせた子供たちも「早くお肉――!お腹空いたーー!」と叫び、大人たちも、次第にイライラして話もはずまず、昼にたくさん食べるために、朝食はほとんど食べていなかったため余計に空腹は募り、怒りがムラムラと湧いてきます。ああ、せっかくの楽しいはずの復活祭が・・・(涙)。ベランダに出れば、他の家から、肉を焼くおいしそうな匂いが漂い、よだれが出そうです。

 

悪いことに、義父が、注文したお店の電話番号を持ってくるのを忘れて、お店の名前もはっきり分からないのでフォローの電話を入れることもできず・・・1時間ほど待ったあと、仕方なく、旦那が義父の家まで走り、電話番号を見つけて「どうしたんだーーー!」と憤りをぶつけたところ、なんと、その注文を書いた紙をなくしたとか、忙しくて間に合わないとか言い訳をし、結局何にも用意していないとのこと・・・・唖然・・・・・「あと30分で届ける」と言ったそうですが、そんなの無理に決まっているじゃない(怒)!!この日は、そうでなくても他の店は休みが多く、スタッフは少なく、注文は通常の何倍にもふくれあがっているのだから、間に合うはずがない。そして、旦那が家に戻ってきて、待つこと30分、それでもやっぱり来ないので、飢えたオオカミたちの胃袋はもうこれ以上待てず、子供は仕方なく、用意してあったサラダとパンだけをむさぼり、「あーー、これじゃ、肉が来ても入らないよーーー」というような食べっぷり。

「できないのなら、お客さんに迷惑をかけないように、最初から、できないから店まで取りに来てくれとか言うのがプロってもんじゃないのか!」と怒っていた義父も、やがて諦めモードで、「もう来ないかもしれないなあ、来ても夜かな・・」とか「そう言えば、去年も、郊外の店に食べに行った時も、混んで混んで、ちっとも肉が来なかった」「チクノペンプティ(肉を食べる日)とか、カサリデフテラ(シーフードを食べる日)とか、皆が同じ行動を取る日は、店もてんてこ舞いで、パニックになってるんだ。」

やがて、自分が電話番号を忘れたという負い目もあるのか、無言になり・・・そこへ、義母が建設的な一言。「これで一つ勉強したわね。来年は早い時間に注文するとか、取りに行くとか、直前に電話を入れるとか、もうちょっとうまくできるでしょう。」

一方、もう、期待できないと悟った旦那は、「外で調達してくる」と外へ狩りに出掛けて行き(昔の狩猟民族の家長みたいで格好いいー!)、ほんの15分位で、近くのタベルナの開いていたところから(去年はそこで食べた)おいしいお肉をたっぷり仕入れて来てくれました。

 

それこそ、その時の旦那は「英雄」でした!!!!!いい匂いの漂うアツアツの袋を両手に帰ってきた時は、拍手喝采!!!そして、お皿やナイフフォークや飲み物も用意周到にして待ち受け、いきなり、肉に食らいつく飢えたオオカミの様な私たち・・・手づかみで、食べる頬張る・・・。

お陰で、写真を撮る暇もありませんでした(苦笑)。でも、そのお肉のどれもおいしかったこと!!!今年初めて食べた、子羊のレバーというのが絶品で、柔らかくて本当においしかった。

皆も、やっと平静と笑顔を取り戻し、「さっきの店のデリバリーが来たとしても、きっと、半生でおいしくなかったろうよ。」「このお店は、おいしくないと思いこんでいたけど、間違いだったわ。」と、ポジティブな感じになってきたところに・・・来客を告げるブザーが鳴り響いた。そう、2時半にもなって、注文から2時間も遅れてデリバリーが到着。旦那は、インターフォンごしに、「何を今頃!もう間に合ってるからいらないよ。」と追い返したのでした。相手も、「分かりました」とすごすごと引き下がったようです。まあ、仕方ないですね。これがパーティーか何かだったら、もう終わってる時間ですからね・・・・こちらも勉強になりましたが、店側もちょっと勉強してもらいましょう。

 

何はともあれ、ほとんど残さずたいらげ、みんな満腹になり、思ったよりも安く済み、終わりよければすべて良し!の復活祭当日でした。やれやれ。

 

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