2008年03月25日

オリンピック聖火の採火式

3月24日に、ギリシャのオリンピック発祥地、オリンピアにて、2008年北京オリンピックの聖火採火式が行われました。

ol1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、オリンピックは、その聖地オリンピアのアルティスと呼ばれる神聖な場所で4年に1度行われた、ゼウス神に捧げる祭典でした。紀元前8世紀から行われたその祭典では、力や技に自信のある個人や都市国家(ポリス)の威信と名誉を賭けて、肉体と精神の最高峰を目指す競技が繰り広げられていたそうです。当初は、男性だけが参加や観戦を許されていました。

 

そのようなオリンピックが、今まで、政治に利用されたり、戦争で中断されたり、コマーシャリズムに支配されたり、薬物問題が取りざたされながらも、現代まで世界平和と協調に貢献する大会として継承されていることは、ギリシャの誇りとなっています。

ol3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリンピアは、ペロポネソス半島の西北部にあり、緑豊かな風光明媚な土地でしたが、去年の夏の大規模な山火事のため、かなりの部分が焼け野原と化してしまいました。オリンピアの遺跡も一部被害を受けたり、博物館近くまで火の手が迫っている映像は、かなりショッキングでした。前回、2004年アテネオリンピックの際の採火式の様子をテレビで見た時、なんて美しい場所だろうと感動していたので、その自然が失われたことが残念でなりませんでした。

ol5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

採火式の日は、あの周囲の自然が今どのように復活しているのかに一番興味があって、テレビの前に釘付けになっていました。

 

いつもと同じ、オリンピアのヘラ神殿前での採火式。まず、周囲の自然が、前と同じように美しく映っていたのに感銘を受けました。青々とした芝生、新緑の木々、この地区の再生に尽力したとは聞いていましたが、山火事の傷跡は、少しも感じさせない美しさでした。

 

まあ、テレビには綺麗なところしか映さないのでしょうけれど・・・

ol2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、彫りの深い顔立ち、豊かな黒髪を結い上げた巫女の女性達が、ドーリス式の円柱が残る遺跡のそばで、優雅に揺れるプリーツの衣装を身につけて行う、荘厳な儀式。演劇のようでもあり(実際、その巫女達は女優さんです)古代の世界にタイムスリップしたかのような錯覚。

 

採火は太陽光を特殊な鏡(上写真)で集めて行われます。お天気にも恵まれ、乱入者のハプニングもありましたが・・無事に採火できました。もし天気が悪くて採火出来ない場合は、前日のリハーサルで採火したものが使用されるそうで、ギリシャ内でも、万が一のため、予備の聖火が保管されます。

ol4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖火はアテネオリンピックのテコンドー銀メダリストである第一走者の男性選手のトーチに点火され、中国の北京へと、長い長い聖火リレーの旅へと出発しました。

 

ギリシャ国内では、1、528キロの距離を605人の走者が7日間かけて走り、3月30日にアテネのパナシナイコスタジアムに到着する予定です。スタジアム内では、2004年アテネオリンピックのギリシャ人メダリスト達がリレーし、最後に、北京オリンピック委員会へとバトンタッチすることになります。

 

そしてその聖火は、8月8日、「鳥の巣」の愛称を持つ、北京オリンピック メインスタジアムの聖火塔に点火されるまで、世界各国を巡る長いトーチリレーの旅に出ることになります。

 

それにしても、平和の祭典とは裏腹のことが現実には起こっていて、儀式中にチベット抗議活動家の乱入があり、そのことの方が世界的にニュースになってしまい、複雑な思いです。

 

1日1クリックお願いします!→人気blogランキング

 



kiyomulan at 23:33 │Comments(4)TrackBack(0)clip!イベント  | ギリシャ生活

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ルミ    2008年03月26日 12:42
こんにちは。採火式はテレビで見ました。天気が良くて緑と空の青色がとてもきれいでしたね。乱入者がいましたが大丈夫そうでしたね。いよいよオリンピックって感じになってきましたね♪前に母に私も採火式に出たいと言った事があります(笑)あの衣装を着てあの場に立ってみたかったのです。でも、ギリシャの女優さんがやっていると聞き無理だと。4年前のアテネオリンピックではギリシャにいたので、聖火ランナーを見たり町がお祭り騒ぎになっていたのが懐かしいです。オリンピックを見に行きましたが、シンクロを見たかったのですがチケットが取れず水球に。しかも日本戦やギリシャ戦ではなくて・・・日本で仕事休憩中にサイトを見てると行きたくなってしまいますぅ〜♪
2. Posted by きよむーらん    2008年03月26日 15:23
ルミ様

日本でも報道されたんですね。綺麗でしたよね!
あの衣装は、私も憧れます。

アテネオリンピックの時は、シンクロ、体操、水泳、柔道、卓球、マラソン・・と妊娠中にもかかわらず、応援団、頑張りましたー!(笑)

チベットの件は、心が痛みます。オリンピックの平和の精神が現実に生かされますように・・・
3. Posted by タヌ子    2008年03月26日 22:01
オリンピアも花が綺麗な季節になってきたでしょうね。
まだ黒いまま取り残された木々も沢山あるでしょうが・・・

オリンピックに限らず、世界的イベントは商業戦がエスカレートしていきますね。
ショーを見ると思えば、それはそれで楽しいのですが、本来の意味での競技大会ではなくなりつつあるような気がします。勝つため(=お金がもらえる)にはなんでもする・・・
参加することに意義がある大会に戻って欲しいですね。

4. Posted by きよむーらん    2008年03月27日 18:57
タヌ子様

オリンピアは、実は行ったことないんです(恥)。絶対行くぞー!!

商業主義というのは、続けるためにはある程度やむを得ない一面もあるのでしょうが・・オリンピックは、やはり平和の祭典であって欲しいと思います。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔