去年のことになってしまいますが・・年の瀬の忙しい時期に、旦那の知り合いの娘さんの結婚式があったので行ってきました。

 

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私の仕事は、日本人観光客のために、アテネでの海外挙式(プロテスタント式)をアレンジしてアテンドするコーディネーターですが、実は、ギリシャ正教の結婚式をじっくりと見る機会がなかったので、喜び勇んで出掛けました。思えば、初めてギリシャ正教の結婚式を見たのは、ギリシャ語の学校の先生が結婚した時だから、もう6年前・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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場所はネオ・プシヒコという場所にあるアギア・ソフィアという大きくて立派な教会。中の壁画もすばらしく、前の広場も、花嫁が入場するのにふさわしい、広いスペースがあります。

 

開始時間19時に10分も遅刻して到着した時には、200人くらいの人が集まって、寒い中、外で花嫁の到着を待っていました。ギリシャでは、結婚式は夜にやることが多いようで、どうしてかというと・・・その後、続いて夜通しのパーティーをやるからですーーーー!さすが、夜更かしの得意なギリシャ人です。

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花で飾られた車に乗って花嫁がやっと到着し、お父様と一緒に腕を組み、美しい花嫁が、ランプでロマンティックにライトアップされた長い緋毛氈の上を、いそいそと教会の入り口まで進む・・・まるで、どこかで見た映画のようです。

 

そして、教会の入り口で待ちかねていた花婿に、お父様が大事な花嫁をたくし(この場面は、他人でもうるうるしますね・・・)、挨拶をかわした後、教会内に入場。

 

その後の式の進行は下記のとおりです。

 

 

 

 

婚約の儀式:讃美歌(ギリシャでは女性コーラスはなくて、男性だけの荘厳な歌です)の後、司祭が新郎新婦の指輪を持ち、それぞれの額の前で3回十字を切った後、指輪の交換。ギリシャ正教では、右手の薬指に指輪がはめられます。これは、慈悲を与えるのは神の右手であり、キリストを天に導いたのも神の右手だったからだそうです。その後、クンバロスと言われる介添人夫妻が、3回指輪を交換。この交換の意味は・・・夫婦の一方がもう一方の弱点や不完全なところを補いあうことが必要だということを象徴しています。儀式の中で、色々な行為を3回繰り返す意味は、神と子(キリスト)と聖霊の「三位一体」の象徴です。夫婦の忠誠、調和、愛をお祈りする司祭の祈祷で婚約の儀を終了します。

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婚姻の儀式:この二つ目の儀式は、讃美歌、祈祷、冠(ステファナ)の交換、聖書の朗読、杯の交換、祭壇の周りを回る儀式、祝福、と続きます。

冠(ステファナ)の交換が、この儀式のクライマックスとなるわけですが、この冠は丸い金属の輪で、美しい飾りがついていることが多く、新郎と新婦の分、二つが、結婚を象徴する白いリボンで結ばれています。それを、司祭が聖書の前で清め、十字を切ったあと、3回、新郎新婦交互にかぶせ、その後、介添人も3回、ステファナを交換し、結婚の儀式の証人となります。

 

新約聖書の朗読があったあと、杯の交換・・・つまり、ワインの入った一つのグラスを互いに飲む儀式があります。これは、日本の三三九度に似ているなあ、などと思ったのですが、由来は、聖書の一節にあります。キリスト様が参列した婚礼で、水をワインに変えたという聖書の逸話から来ているらしく、一つのグラスから飲むという儀式は、人生において、喜びも悲しみも一緒に分け合う、夫婦一如の人生を表しています。

 

司祭が、結婚による一体化を象徴するように新郎新婦の両手を合わせます。そして、クライマックスである祭壇の周りを3度回る儀式の時には、招待客から一斉に歓声とライスシャワーを浴び、司祭に導かれ、夫婦最初の一歩を踏み出すことになるわけです。祭壇というのは、神の言葉の書かれた聖書と、キリストによって人々が救われたというシンボルである、十字架が置かれたテーブルです。この周りを歩くことは、彼らの歩む、神とキリストを中心とした世界が象徴されているわけです。この儀式の間、結婚生活の中で、愛する者のために、自分を犠牲にしても尽くすという無償の愛を謳う讃美歌がバックで歌われます。介添人も、ステファナが落ちないように押さえながら、新郎新婦の後ろを黒子のようについて回ります。

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最後に、司祭がこのステファナを新郎新婦からとりはずした後、幸福で実りの多い結婚生活が末永く続くことを神に祈り、神だけが二人を分かつことができるという夫婦の宣言することで儀式は終了します。

人がたくさん居すぎて、近くで写真が撮れなくて残念でしたが・・雰囲気は伝わったでしょうか。

 

私自身、結婚式の仕事をしているわけですが・・・・他人の結婚式を見るたびに、我が身を振り返り、初心に戻り、旦那を大事にしなければいけないなあ、と思います。最近は、子供にばかり目が行って、旦那のことがなおざりになっていることを反省する私でした。

 

長くなってしまったので、次回、続きを書きますね。

 

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