ギリシャの新学期は9月です。日本は4月で、桜のイメージがありますが、ギリシャの新学期のイメージは・・・何だろう?長い夏の思い出にさよならし、現実回帰??

先日、長女の新しい幼稚園の始業式に行ってきました。家からバスで10分ほどのところにあるフランス系の私立幼稚園で、付属の小学校が隣にあります。公立か私立か迷いましたが、公立学校の先生のストライキの多さや、我が家の周囲の環境の悪さなどを考慮して、私立にしたのです。
agiasmos さて、始業式に行くと、子供と父兄で学校はごった返し、収拾が付かない状態です。スピーカーで移動を指示しても、エネルギーをもてあました子供たちは、なかなかまとまりもつかない混沌状態で、あっけに取られました。ギリシャでは、始業式には「アギアスモス(聖水の儀式)」というギリシャ正教の司教様が行う儀式があるのです。学校に、教会が介入しているということが、私には結構驚きでした。ギリシャ正教は、政治的、日常的儀式にも何かと登場します・・・やっぱり、ギリシャの生活の中に溶け込んでいるものなんでしょう。校長先生のお話の後に、黒い服と帽子を身につけた、あごひげの長い司教様のスピーチがあってから、清めた聖水をバジルの葉っぱの束につけて、子供達にふりかけるのです。ちょうど、お相撲さんが、土俵に塩をまく動作に似ています。聖水が高く空を舞い、キラキラと子供たちの頭に降りかかり、歓声があがります。きっと、これが子供たちを守り、前途を祝い、清める御利益があるのでしょう。私もちょっとおこぼれをもらいました。この聖水は、元は水道水らしいですが、これをギリシャ正教の司教様が清める儀式をすると聖水となり、ずっと腐らないそうです。(。。と義父が言っておりましたが、真偽のほどは確かめておりません。)

この聖水の儀式は、新年を迎える時にも行われます。

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