ギリシャ人は外が好き。。。タベルナ(食堂)でもカフェでも、外の席があいていると、そこからうまっていきます。冬でも、コートを着てまで外に座っている人もいるくらいです。
lica
夏場は、そういうお店だけでなく、映画も屋根のない野外映画館で上映したり、コンサートや演劇も野外でたくさんやっています。前に、アクロポリスのふもとにある、遺跡をそのまま利用したヘロド アティクス音楽堂を紹介しましたが、先日は、リカヴィトスの丘にある野外劇場に、ロシアのバレエを観に行ってきました。この劇場は、丘の上にあるので、往復が大変です。実は、椅子も会場もちょっとチープな感じであんまり好きではないのですが、結構、良い催しが来るので時々行きます。ケーブルカーもあるのだけれど、その乗り場も不便だし、自家用車は規制されていたりして、タクシーもあまり行きたがらないところです。徒歩だと、かなり道が急で山登りみたいなので疲れます。私はタクシーに5回位乗車拒否をされて、「上映時間にまにあわないよー」と泣きべそ状態の末に、やっと優しい運転手さんに出会い、行ってきました。

ballet
ロシアのマリンスキー キロフバレエ団の公演で、第一部はショパンのロマンティックな音楽に合わせた郡舞、第二部は、個性豊かな男女のデュエットがいくつも登場して、観衆を魅了しました。もう、私はオペラグラス覗きっぱなしです。
オペラグラスで見ると、バレエは、指先や顔の表情でも踊るんだなあ、と実感できます。それにしても、皆さん、本当に顔も体も踊りも美しい!!!!
無駄を削ぎ落として鍛えられた筋肉、厳しい訓練に耐えてこそ生まれたのであろうその跳躍、柔軟性、回転、表現力、自信、安定感。クラシックだけではなく、モダンバレエ的な踊りも圧巻でした。そして、ペアごとの衣装の素晴らしさ。セットはほとんど何もない殺風景な黒い壁だけだったけれど、ダンサーのイメージにぴったりの色や素材、デザインの素敵な衣装で、とてもセンスが良かったです。髪飾りやアクセサリーもおしゃれでした。

会場は丘の上なのでとても寒く、9月といえども油断できません。ダウンジャケットやショールの観客もたくさん!私も、ジャケットと座布団と靴下とショールを用意して行ったのだけれど、それでも充分でなく、結局風邪をひきました(苦笑)。でも、公演中は、その寒さを忘れてバレエの夢の世界に浸っていました・・・そして、帰路は現実に戻り、徒歩で山くだり、家についたのは午前様でした!

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