今、ギリシャでは緊急事態が発生しています。猛暑の続くギリシャ全土でこの数日の間に山火事が頻発し、カラカラに乾燥した気候の中、強風に煽られて被害は広がり続け、今、この瞬間も燃え続けています。特に、オリーブの木などの緑が美しいペロポネソス半島の被害がひどく、古代遺跡のオリンピアにも火の手が迫っています。
すごい勢いですべてを飲み込み、容赦なく燃やしていく山火事の様子、消火が間に合わず燃えていく家や森、畑を見捨てて命からがら逃げてきた各地の被害者の泣き叫ぶ様子、お年寄りや小さい子供連れなど、逃げ遅れた人たちが教会に集まって、電気や水、食べ物もないまま夜明かしをする様子、すでに焼けこげた森林や家の悲惨な様子などが1日中テレビで放映され、心が痛んで仕方ありません。犠牲者はすでに62名に達し、とどまることを知らないこの山火事の対応に、EU各国からの援助機などが出動したりもしていますが、何しろ、もともとの消防隊の不足や同時発生ということもあり、間に合いません。消防車の接近できないような山中などは、特に困難です。そんな消防活動の遅れの中、子供と一緒に火の中に取り残されて焼け死んでいった家族のニュースなどを聞くと、胸がしめつけられる思いです。

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きのうは東の海岸に海水浴に行ったのですが、そこでも近隣の山から煙がのぼり、ヘリコプターが海に水を汲みにきて、消火活動をしていましたが、あんな小さな容器では、焼け石に水。。。なんだか暗澹とした気持ちになりました。そして、あっという間に空が灰色にそまり、太陽が灰に覆われて、異様なオレンジ色になっていました。そして、家に帰ると灰の雪。バルコニーにはまた灰が積もり、アテネの家も煙の匂いが充満して窓も開けられません。

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アテネ近郊のイミトス山にもまた火災が発生したようです。

今回の各地同時山火事は、どうも、自然のものではなさそうです。もちろん自然発生もあるでしょうが、それに便乗した組織的な放火の可能性が強いとも言われています。やっぱり、こんなに同時にギリシャ各地で発生するといのは、やっぱりおかしい・・・色々な噂があがっています。
それにしても、ギリシャでは、村や町のボランティア消防隊のようなものもないし、絶対的に消防車が不足しているし、兵役でさえも消火活動の教育はないらしいし、火災保険も普及していないようです。こういう社会の脆弱さが悲劇をさらに悪化させているような気もします。

皆が、何をしたら良いのか分からないまま、指をくわえて呆然とこの悲劇を見ている状態。。。そして、今、この瞬間も罪も無い人たちの尊い命や財産が失われ、ギリシャの美しい自然や農産物が失われていくこの悔しさ。

大雨でも降るように祈るしかないのでしょうか・・・
命を落とされた方のご冥福をお祈りするとともに、一日も早く、沈静することを願ってやみません。

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