先日母から電話があって、結構驚いたこと。それは、おととし亡くなった父の遺品であるギターが、オークションで高値で売れたこと

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クラシックギターは父の若い頃からの趣味で、毎日のように弾き、教えたり、編曲をしたり、私のピアノと合奏した記憶もあります。私を音楽好きにしてくれたのも、ギターの音色に魅せられてフラメンコに熱中したりしたのも、父の影響でしょう。今日偶然かけた名曲アルバムのCDから、父の好きだった「アルハンブラの思い出」が流れてきて、思わず掃除をしながら涙ぐんでしまいました。まるで父が私のために弾いてくれているように感じたのです。

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数本あったギターのうち、1本はスペイン製の有名な「ホセ・ラミレス」というブランド。まあ、年代によってピンからキリまであるのですが・・・生前から父の自慢のギターでした。 倹約を友とし、財布の紐の固い締まり屋の父が一大決心をして買った、父の持ち物の中では一番価値のあるものだったでしょう。母も迷ったようですが、実家に置いておいても使うこともないし、湿気の多い家のこと、古いギターなので、木がゆがんだり割れたり、フレットが錆びたり、もう使い物にならなくなるのは目に見えていて・・・兄の助けでオークションで売ることにしたのです。父にとってもギターにとっても、実家で粗大ゴミ化するより、ギター好きで価値の分かる人に使ってもらった方が、本望でしょう。そうしたら、思ったよりも引き合いがたくさんあり、高値がつき、お嫁入り(?)が実現したのでした。マニアの世界って、やっぱりすごいですね。個人が気軽にオークションできる時代が来るなんて、数年前までは考えられないことでした。

 

江原啓之さんも言っていました。故人の遺品はあまり残しておかない方が良いと。それは、執着が残り、故人も遺族も新しい世界に踏み出せないからだそうです。

 

こうして、父の大切なギターは、新天地に旅立っていきました。

 

天国のお父さん、これで良かったですよね??私のもらった分はほんの一部ですが、このお金は大切に使わせてもらいます。

 

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