先日、プッツンとキレて長女を怒鳴ってしまいました。

 

後で反省したのだけれど・・原因はソファーの上での「おもらし」・・・悪気があったわけではないと分かっていても、ソファの中に染み込むおしっこ(洗えないじゃない!)、ビショビショのクッションなどを見て、つい逆上してしまった修行不足の私。それも、数日前までは、カバーの下にナイロンシートをはさみこんで、おもらししても大丈夫なようにガードしていたのに、もう平気だと思って取ったとたんにこの始末!シートを敷いていた時は、一度も失敗しなかったのに、そういうものですね。はあああ・・とため息。

 

長女Eは3歳半。トイレトレーニングは2歳過ぎから始めたのですが、どうもうまくいかず・・・実はとっても悩んでいました。3歳になるまでにおむつがはずれればいいや、とのんびり構えていたのですが、3歳になっても、いつも事後報告で、尿意、便意は分かっていても、トイレではできなかったのです。もうずっと前から子供用の補助便座と台はトイレに用意してあって、しまじろうのビデオなどでもさんざん見て分かっているはずなのに、どうも、自分の中から出てきたもの(自分の一部)が、便器の中に落ちてなくなってしまうのが不安らしく・・・一方、おむつが汚れるのは一向に平気な様子でした。

 

身軽な夏がおむつはずしの好機だと言われているのですが、日本にいた2ヶ月間、実家の絨毯や畳を汚すのも迷惑だと思い、紙おむつをしたままで過ごしてしまったのも良くなかったかもしれません。日本の託児所では、その年でおむつの子などはもういなくて、結構、私は真っ青になり焦りました。ギリシャでは、「そのうちはずれるわよ。」とあまり周囲もせかす様子もなかったので、私ものんびりしていたのですが、さすがに最後の一人というのは辛いものがあります。結局、日本ではだめで、ギリシャに帰ってすぐ保育園に通い始めてまた二重のショックが!!やはり、同じクラスでおむつの子はいなかったのであります・・・日本でもギリシャでも「ビリ」という状況で、私も落ち込みました。保育園の先生は、「個人差だから別に気にする必要はないし、集団生活をすれば、自然と他の子を真似てするようになる」と慰めてくれたのですが、落ちこぼれの心境で、心は穏やかではありませんでした。

 

実は、私はオマルをばかにしていて、直接普通の便器にしてもらいたいと願っていたので、買っていなかったのですが・・・これが大間違いでした。子供によっても違うのでしょうが、長女の大好きなキャラクターの「くまのプー」のオマルを去年の9月に買ったら、とたんに興味を示し、自分から座るようになり、保育園での学習効果もあってか、すぐにオマルでおしっこの方はできるようになり、私の方がびっくりしたくらいです。普通のパンツにも抵抗があったため、これまた大好きなプーさん模様の普通のパンツを買ってきて、「お姉さんのパンツ、かっこいいねー!」とおだてて、はかせたり。やはり、今まで慣れ親しんだものとお別れするのは、ちょっと気合がいるものなんですね。もちろん何度か床にジャー!ってこともありましたが、こちらは板張りと大理石の床なので掃除は簡単です。こんなことなら、もっと早くオマルを買えば良かったと反省。出たものが自分で確認できるのが安心だったのかもしれません。あと、足がしっかと地面に着くので、踏ん張りやすいというメリットもありますね。大の方はちょっと時間がかかりましたが、間もなくできるようになり、今では「お豆みたい!」「怪獣さんみたい!」「粘土みたいー!」といちいち、自分のウンチにコメントをつけてくれるので、おかしいです。「ママー、来て来て!コロコロのウンチ出たよー!」とか言って、いつもうれしそうに報告に来ます。まじまじと見ると、「あ、昆布やトマトの皮が消化されてない」とか、「ヨーグルトをたくさん食べたせいか色が茶色っぽい」とか、「ニンニク料理を食べた後は特に臭いー!」とか、色々分かって面白いです。まあ、この観察は、おむつ時代からいつもやっていたので、私はさながらウンチ研究家です。「今日のは色も形も固さも、優秀なウンチだなあ」などとすぐ分かります。思えば、便秘の時はお尻の穴に指を突っ込んで掻き出してあげたり、色々ありました。(これから食事の方、すみません!)そういう時代も、もうすぐ思い出になってしまうのですね。いつもコロコロの固めのウンチで、お尻が荒れなかったのがラッキーだったなあ、などと赤ちゃん時代を思い出したりして、一つの時代の終焉を実感したわけです。それにしても、プーさん効果に大感謝!!

今では、このプーさんオマルと、来客用の狭いトイレを長女専用にして、ミッキーのシールを壁に貼ってかわいくし、そちらでも時々しています。

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救世主のプーさんオマル。

オマルはギリシャ語ではγιογιό(イォーイォー)といいます。

 

保育園では一度も失敗はないみたい。さすが、集団生活!ドアのない子供用の低いトイレがずらーっと並んでいたから、皆で一緒にするでしょうねえ。長い外出の時は、つい心配で紙おむつにしてしまうのですが、ほぼ失敗もなくなってきたところの、今回のおもらし事件なのでした。また、遊びに夢中になっていてトイレに行きたがらないことが多かったので採用したのが、このパスポート。何かのおまけだったんですけどね、これが効果絶大で。トイレでちゃんと用を済ませたら、かえるの足跡シールをパスポートに貼ってあげるシステムです。ちゃんと1ページ目には、顔写真と名前入りですよ!ICチップは入ってませんけどね(笑)。これは、もう長女の宝物で、次女が持っていくと、泣いて怒ります。そのシールの数が、達成感になるのでしょう。

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上:フリシモピオ ティン トゥワレタ!

(トイレを使うよ!)

 

下の星の中:ボロ キ エゴ!

(僕もできるよ!)

 

と書いてあります。

 

 

子供をやる気にさせるのって、本当にちょっとした工夫なのですね。大人から見たらくだらないと思えることでも、子供にとっては、ハードルを越えるきっかけになるものだということを、実感しました。まあ、これからも何度か失敗はあるでしょうが・・・せめて、床にしてね!ソファとベッドはやめてね、お願い!心の平安のため、もう一回、シート復活しようかしら??おむつはずれはもちろん嬉しいですが、嵩むおむつ代やゴミの量が半分になったこともうれしいです!

 

次のハードルは、寝る時のおむつはずしです。おむつはずしで悩んでいるお母さんて、実は多いんでしょうね。日本では周囲のプレッシャーも多いし。でも、怒ったり、強制したりすると逆に子供のストレスになって良くないみたい。特に繊細な子は傷つきやすく、逆にトイレ嫌いにしてしまう危険性も・・

これも、子育ての悲喜こもごもです。

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