日曜日、久しぶりにギリシャ正教会に行きました。といっても、私はギリシャ正教ではないのですが、次女の聖餐式(ギリシャ語ではキノニアと呼ばれる)という儀式のために、名づけ親である義姉にお供してきました。

 

聖餐式は「人間の罪からの救いが成就する式」であり、イエスの死と復活を思い、信仰者と神との絆を確認するものだということです。

英語ではcommunion(コミュニオン)と呼ばれます。

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本当は洗礼を受けた教会に行きたかったのですが、ちょっと遠いので、センターのコロナキ地区にあるアギオス・ディオニシオス教会へ。

 

次女の洗礼は、もう随分前・・・・6月にやったのですが、その後すぐ日本に一時帰国したので、キノニアに行きそびれていたのです。具体的に何をするのかというと・・・洗礼のあと、3回教会に行き、牧師様にキリストの血を象徴する赤ワインを子供に飲ませてもらい(スプーン一杯だけ!)、キリストの体を象徴するパンを頂くのです。そして、3回目に、洗礼式に使ったランパダと呼ばれる大きなキャンドルを、教会に奉納してくることになっています。

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聖書には、イエスが磔刑になる前日に、12人の弟子たちと最後の食事を共にし、パンを取り「これがわたしの体である」と言い、杯をとり「これがわたしの血である」と言って弟子たちに与えたと記されています。これが「最後の晩餐」で、聖餐式の元になった儀式です。イタリアにある、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた絵画はあまりにも有名ですね。

 

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日曜日の礼拝は、たくさんの人が集まり、荘厳な雰囲気の教会内には賛美歌が響いていました。蜜蝋で作った黄色いキャンドルに火がたくさん灯り、ユラユラと揺れて幻想的な美しさです。

 

ここは、中の壁画や天井、祭壇なども立派な教会でした。礼拝の最後に、最近洗礼を受けた子供たちが祭壇の前に集まり、順番に牧師様からワインを口に流しこんでもらいます。同じスプーンで皆にワインを飲ませるのが、ちょっと気になるところなんですが・・・

 

 

 

 

 

そのあと、キリストの体を象徴するパンが参列者にもふるまわれ、みんなそれを口に入れてモグモグしながら教会から出て行くのです。

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(聖体と呼ばれるパン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリシャ正教への敬虔な信仰と生活習慣は、ギリシャ生活の根底に今も息付いています。

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