季節が変ると、気分も変って、ちょっと内省的になる今日この頃。昔のことなどをつらつらと思い出したりしています。最近、あまりにも記憶力が下降線なので、切な財産・貴重な体験である妊娠・出産時期のことを忘れないように、思い出してちょっと書いてみようかという気になりました。

 

私がギリシャに来て一番良かった事は、子供を授かったこと。ギリシャと関係ない?いえいえ、大ありなんです。

 

6年前にギリシャに来るまでは、私は日本でかなりハードな仕事をしていて、ストレスも多く、付き合いも多く、夜終電で帰ることも多い毎日でした。そんな生活をしていては、仮に今の旦那と日本で暮らしていても、子供は授からなかっただろうな・・・とほぼ確信しています。結婚が遅かったので、それだけでも妊娠率が下がるのに、ストレスは一番の敵です。

 

もともと子供は苦手で、別にいなくてもいいやと思っていたのに、年齢的なタイムリミットが近づくと人間って変るものです。結婚して2年たっても子供ができなくて焦りだし、エクセルで表を作って基礎体温を毎日つけたり、色んな本を読んだり、良いといわれることは試したり、私も旦那も病院に行き不妊症チェックなどを色々し、ちょっとした手術や治療もしました。排卵日を調べる方法を友達から聞いて、やってみたけれど、これは最後まで良く分からなかったです・・・ちょっとキワドイ話ですが、なんでも、排卵日になると、子宮口の形や感触が変るのだそうですよ。それを膣から指を入れて調べるのです!でも、幸運にも、間もなく良い結果が出ました。自分で尿をかけて調べる妊娠検査薬が陽性になり、妊娠が分かった時は本当に嬉しかったです。

 

私がギリシャで受けた手術の内容は、子宮内のポリープ切除です。子宮内にデコボコがあると受精卵の着床率が下がるので、それを取って子宮壁面を平らにし、妊娠率を大幅にアップさせるものでした。この手術、全身麻酔ですが、ファイバースコープみたいなものを下から入れるので、開腹の必要もないし、痛くもかゆくもないし、手術後の出血も痛みもないのです。本当にやったの?という位で。後で、病院から手術風景のビデオをもらってびっくりしましたが、私は怖がりなので見ていません(苦笑)。

 

ヨガの教室に通い心身のバランスを調整し、イメージトレーニングも良いと聞いたので、やっていました。夢はできるだけ具体的に、映像にできるくらいに詳しくイメージすると実現しやすいというので、友達の赤ちゃんを借りて抱っこした写真をとり、それと一緒に「いつまでに子供を産む」という目標をマジックで大きく書いて、その紙を毎日見て念じていたのです!

 

あとで日本の友達と話して思ったのですが、日本は不妊カップルが多いのに、男性側のチェックが甘いらしい・・・。男の沽券に関わる、とかいうのがあるのでしょうか?ギリシャでは、また違うストレスは色々あったものの、仕事もそんなに忙しくないし、後悔しないように、旦那と協力してできる限りのことができて、その結果、幸運にも二人子供を授かったので、それだけでも、ギリシャに来た甲斐があったな、と思って感謝しているのです。 

これからも、ギリシャの妊娠・出産体験記、思い出しては、時々書いていきますね。

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