ギリシャ語は、他の多くのヨーロッパ言語と同じく、単語に女性形と男性形、単数形と複数形があり、それに応じて冠詞も形容詞の語尾も変化するので、本当にまどろっこしいのです。

 

例えば、「友達」という単語、男ならフィロス(複数形はフィリ)、女ならフィリ(複数形はフィレス)・・という具合です。

 

日本語が曖昧でいいなあと思うのは、例えば、「今日、友達と食事に行く。」という場合でも、その友達が男なのか女なのか、単数なのか複数なのか、はっきりしないまま、うやむやにしておけること。相手も、その曖昧さを問いただすということもあまりないのでは。

 

先日も、日本の会社で同期だった友達(男性)がアテネに来ることになったので、「友達と食事に行きたい。」と旦那に言ったら、「いいよ。」と言いつつも、なんとなく、冷たい視線??

 

夜しか都合が合わず、子供二人も連れていけないので、必然的に旦那は子守で留守番、私はその男性と二人で、夜の食事に出かけたわけです・・・当然、お酒も入るわけですし、やっぱり、こういうのは反則なんでしょうか??ギリシャ人は一般的に嫉妬深いと聞くし、噂好きな民族でもあるらしいし。

 

こういう時も、日本語だったら、性別も明らかにせずにさらっと流せるのにねえ。ギリシャ語だとフィロスと言った時点で、男性、単数というのがばれてしまうし、かと言って、女性だと偽るのも変だし、怪しい関係ではないと言い訳すれば、余計に怪しいし・・・・

 

曖昧って、時にはいいことですよね。

 

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