日本文化紹介のイベントがあったので行ってみました。小さい場所でしたが、観客はほとんどギリシャ人で満員。日希商工会議所の人の挨拶と日本文化考、俳句紹介の後、お寿司をつまみながらの歓談、そして合気道の実演。 event

 

(ちょっと右翼のポスターチック??)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合気道の実演と紹介を見て日本の文化は奥が深いなあ、伝えるのが難しいなあ・・・と考えさせられました。

 

合気道は友達がやっていたけれど、他の武術と明らかに異なるのは、「相手を倒す」という思想がないことです日本の他の武術、柔道、剣道、空手などは「闘う、攻める」感じの印象が強いですが、合気道は護身術でもあり、ギリシャ人3人による実技を見ても、地味―――な感じ。黙々と組み合ってグルグル、床をゴロゴロしている。いくつもの型の実演がありましたが、柔道の「一本!」や剣道の「メーーーン!」、空手の技のカッコよさ・・・そういう派手さがないので、ギリシャ人の観客も反応しようがないのか、シーーーーン・・・

でも、実技最後の説明でちょっとは理解できた・・・かな。 aikido

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然の理に逆らうことなく、天地自然と一体となって行う技。相手の力を利用して、自分の力以上の強さを生み出す。試合形式をとらず、自ら仕手(技を行う者)と受け(技を掛けられる者)になって形を反復稽古しながら、技を身につけることを目指す。勝負にこだわったり、優越感から慢心をしたり、敗北感、劣等感におそわれたりすることがないので、常に澄んだ気持ちで相手と和して技の上達をはかることができる。これが、合気道が「和の武道」と言われるゆえん。その型の流れる動きには「美しさ」さえもある・・云々。

 

合気道では相手との無理な激突はなく、常に同化しようとする性格があるので、他人と協調していくという日本独特の文化精神が伺えます。

また、意味もなくグルグルしているように見えた動きも、実は円の中心から気を出すという意味があったのです。下っ腹の「臍下丹田」と呼ばれる部分が、合気道の動きにおいて重要な役割を果たします。臍下丹田をぴしっと一点に定め、ここを中心として大小さまざまな円を描き出す−それが絶対不動でありながら自在な「気」の発揮につながっているのだそうです。

 

なんだか、日本の文化ってすばらしいなと見直してしまいました。ギリシャ人にどれだけ伝わったかは疑問ですが・・・いつも、自分でも日本のことをうまく説明できない歯がゆさを感じます。

 

さて、休憩の時に振舞われたお寿司、巻物だけで生ものはなかったですが、おいしかったです!

Japonica」(www.japonica.gr  tel: 210-7613444)という寿司のケータリングのお店からのサービスでした。あるギリシャ人のおばさまが、別盛りになったわさびを、何かのクリームかと勘違いして丸ごと(直径2センチ位)食べようとしていたので、慌てて止めました!あー危ない危ない!!後で感謝されました(笑)。日本に旅行に行って大ファンになったという方もいらっしゃいました。嬉しいですね!

 

ちょっと面白い展示物も・・・イチョウの盆栽なんて、初めて見ました。

bonsai

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと気になったのは・・・日本文化の紹介なのに、日本人が誰も登場しなかったこと。人材がいなかったのでしょうか・・・?

 

 

今日18日は夜8時から指圧の実演、あす19日は夜7時から折り紙の実演があります。

 

会場:「ネア・アクロポリ」文化ホール、 29,Ag.Meletiou Str., Kypseli

主催:ネア・アクロポリ (文化団体)

後援:日希商工会議所

問い合わせ先:Tel.210-823 1301, 6977 606 172

 

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