旅行の時、キャッシュカードがあると便利ですよね。大金を持ち歩かなくてすみますから。
でも、私はギリシャに引っ越して来て間もなくの時、これで大失敗しました。
日本でシティバンクの口座を開き、カードを作ってきたので、ギリシャのシティバンクのATMを使って現金を引き出したところまでは良かったのですが、お札の枚数を確認しているうちに、一度カード取り出し口から出てきたキャッシュカードが、自動的にまた機械の中に吸い込まれてしまったのです!
「あ、待って!!」と思った時にはもう遅く、虎の子のカードはATMの向こう側に消えていて、呆然としました。
でも、そんなに長い時間じゃないですよ、一度カードが出てきてから、30秒もたっていなかったと思います。これは、セキュリティーのためのシステムで、カードを取り忘れた人のために、他人の手に渡らないように機械が中に保管してくれるのですが・・・なんというか、ありがたいというか、ありがた迷惑というか。
その時私は、結構焦りました。だって、ギリシャに引っ越してきたばかりで、色々お金が必要な時でしたし・・・銀行が開いていない時間だったので、次の日朝一番で窓口に行き、事情を話すと・・・出てきました、出てきました、大事な私のカードが。パスポートを見せ、ありがとうと言って受け取って帰ろうとすると、銀行の女性は
「このカードはここで破棄しますので、あらためて日本のシティバンクで新カードを作って貰って下さい。」と。
「な、なんですと!」そして、今にもはさみを入れそうな勢い。「ちちち、ちょっと待って下さいよ!!」と制して、「パスポートも持ってるし、本人だと分かってるじゃないですか!今、お金がいるんですよ。それに、日本に再発行を頼むのも面倒だし、第一、すぐにできてくるわけじゃないんですから、その間カードが使えなくてどうしろというのですか!!」と食い下がり、でもその女性は「規則ですから。」と取り付く島もなく、席を立ってどこかに行ってしまいました。
私はストーカーのごとく彼女を追い掛け回して、
「困る、困る、今すぐそのカード返してください!」
と泣きそうになりながら訴えました。周囲の視線も感じたのか、その銀行員はとっても迷惑そうに、別室に私を連れていきました。「規則なので、本当は、こんなことしちゃいけないんですけど。」と恩着せがましく言い、念書のようなものにサインをさせられ、やっとのことでカードは返して貰えました。
アー、疲れた。でも、諦めずに訴えて良かった・・と海外生活の厳しさ(?)を痛感したものでした。
皆さんも、ATMから出てきたカードは素早く取りましょうねー!時間と所持金に制限のある旅行中にこれが起こったら、本当に大変です!
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でもそれを読んで思い出したのが、アルファバンクで何かの手続きであるカウンターで待っていたら、誰か普通のお客さんがカードを忘れたと思うといって探しにきてました。そうすると、行員はカード20枚くらいの束を取り出して彼のを探し出して、カードをまた渡してましたよ。
シティバンクのほうが外資だし規則がいろいろあるんでしょうか。