syntagma2ギリシャ人の男性には、カマキと呼ばれるナンパ男がいて、旅行者の女性がターゲットになることが多い。

 

でも、カマキだけではなく、声をかけてくる人には色んな種類がいる。

 

単に親切でギリシャ案内をしてくれる人、客引きの人、たかる人、日本に興味がある人、火遊びが趣味の人、純粋に一目惚れしてしまった人、盗人、麻薬販売人、など、危ない人も良い人も玉石混交だ。だから、声をかけられた方も、ひどい目に会う人も、はたまた、とても幸せな思いをする人もいることだろう。注意はするに越したことはないが、悪いことばかりでもない。

 

はるか昔、私が大学の卒業旅行で初めてギリシャに来た時、シンタグマ広場(上の写真)で声をかけてきた人は、なかなか良い人であった。ただ、その辺のベンチに座って話をしただけだが、話の内容もまともだった。

 

でも、「あなたの手はaristocratic (貴族的)だ。」と褒めてくれたことだけを覚えているというのは、恥ずかしながら、やはり嬉しくて舞い上がっていた証拠だと思う。外国では、こういう風に女心をくすぐるのだと勉強になった。これで、ギリシャに着いた日、アポクリエスのお祭りで袋叩きにあった恐怖と怒りは、あっけなく帳消しになった。(単純!)そして、私はいつの間にかギリシャにお嫁に来てしまったのである。

 

thissio

今では、歯も髪も抜け落ちた老人に、道で声をかけられることが良くある。「ヨコハマ、コウベ・・・」大昔、船員時代に日本に行った話、日本の娘と恋をして、でも悲恋に終わった話などは定番である。そして、それが良い思い出になっているらしく、だいたい日本贔屓なので、聞いている方も嬉しい。

 

そんな時の彼らの目は、遠くを見て、少年のようにキラキラしている。そして、一方的に話しまくって、自己満足して去っていくのだ。(写真はティシオの街角)

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