apokries13月5日(日)

今はアポクリエス(謝肉祭)という、3週間にわたるカーニバルのお祭り期間である。特に今週末は最後の週末であり、各地で仮面をつけたり仮装した人々のパレードなどが行われ、盛り上がりは最高潮に達する。パトラのカーニバルなどは特に有名である。

 

日曜は、中心部のプラカ(アクロポリスふもとの、昔の風情を残した家が連なる迷路のような場所で、土産物店や、レストランがたくさんある)では思い思いの扮装をした人でごったがえし、色とりどりの紙吹雪が舞い、ラッパや爆竹や花火などの音も賑やかで、深夜まで大変なさわぎである。私はギリシャに来た最初の年、見物のためにプラカに行ったが、お酒も入ると、ちょっと危険なほどの雰囲気である。

 

apokries2日曜日昼間のザピオン庭園はうってかわって、かわいらしい仮装をした子供たちで一杯になり、妖精、お姫様、動物、ピーターパン、怪傑ゾロ、などなど、見ていて飽きない。このような衣装は、期間限定で玩具屋さんや仮設店舗で売っており、ちょっと凝った衣装では、貸し出しもある。

 

アポクリエスの思い出といえば、はるか遠い昔の卒業旅行。大学の卒業式前に、友達と二人で、1ヶ月間、ヨーロッパ内を自由旅行した。そして、ギリシャにたどり着いた日がちょうどアポクリエスの最高潮の日で、道路は通行止めになり、バスから人の波の中に放り出され、坂の上のホテルまで重い荷物を引っ張りながら歩くはめになったのである。

 

bat道は、人でごった返しており、いきなり、プラスチックのこん棒を持った人達が走ってきたと思ったら、何度も頭を殴られて、パニック状態になった。

この棒は道端でも良く売っており、それを手に、人の頭を叩きながら練り歩いている人がたくさんいるのである。ぶたれた人には幸運がもたらされるとか言われたが、本当とは思えない!おもちゃの棒ではあるが、思いっきり叩かれるとかなり痛いのである。そして、私は初めての地で右も左も分からず、両手に大荷物なので抵抗できない。

 

極めつけは、スプレーのようなものをシューーーーーっとかけられ、体中白い泡だらけに!私は、催涙スプレーか何かだと思い、これで荷物も全部とられて、一巻の終わりだ・・・・と恐怖におののいて泣きそうになった。しかし、幸い、それはただの遊びのスプレーで、数秒後には何もなかったかのように泡は消えてしまったのだが。

 

それにしても、なぜ私ばかりが狙われて袋叩きにあったのか??一緒にいた友達は、何の被害も受けなかったのである。彼女いわく、「私は小さくて、子供に見えたんだよ、きっと。」となぐさめてくれたが、背の高い外国人の私は何か狙われる要素があったのだろうか???今でも納得できない!そして、やっとのことでホテルにたどりついた私たちは、荷物を放りだすと外に繰り出し、道端でそのこん棒を買い、リベンジの旅へと出かけたのであった。

 

あの時は、ここにお嫁に来るとは夢にも思わなかったなあ。だって、この事件のせいで、私のギリシャの第一印象は、すこぶる、すこぶる悪かったのだから・・・ほとんど、ギリシャ不信になった私が、ギリシャ人と結婚してここに住むことになろうとは、なんという運命のいたずらであろう!!

アポクリエスが来るといつも、この遠い昔の出来事を思い出す。

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