2月28日(火)
ギリシャには、もちろん桃の節句はない。
ちまたはアポクリエスというカーニバル気分でもりあがっているので、日本の母が送ってくれたお雛様をあやうく出し忘れるところだった。
この間の日曜、やっと重い腰をあげて、パターリといわれる収納場所から、よっこらよっこらと取り出して飾った。
パターリは、バスルームの上の天井裏の収納場所で、奥行きが深く、物が沢山収納できるのは良いのだが、出し入れが大変なのだ。スーツケースやクリスマスツリーや季節物など、奥の方にしまってしまうと、脚立に乗っても手が届かない。その時は仕方なく、その天井裏の穴倉にもぐり込んで取らないといけないので、つい億劫になる。最近旦那が杖を買ってきて、それに物を引っ掛けて手前に引き寄せるようにしたら、随分楽になった。
そんな暗い穴倉に1年もしまっておいたかわいそうなお雛様、たった6日間しか日の目を見られなくてごめんね。
歌、ビデオ、散歩、水遊び、甘い物、フライドポテトが大好きで、神経質で臆病、観察力が鋭くて、洋服の好みがうるさくて、ママを困らせるのが得意な上の子E。
食欲旺盛で力強く、伝い歩きからちょっとだけ歩けるようになり、好奇心も旺盛でなんでも破ったり投げたり食べたり。「高い高い」やブランコが大好きで、きゃっきゃっと笑うなごみ系のキャラ、でも夜なかなか寝てくれないので困っている下の子M。
お雛様、こんな二人の娘をどうぞ見守って下さい!
そうだ、私はギリシャの春を彩る黄色いミモザが大好きなので、ギリシャでは、「ミモザの節句」ということにしよう!
桃の節句が過ぎてもお雛様を飾っておくと「行き遅れる」と言われていますよね。
事実です!(経験者は語る。)
我が家はいつもしまい忘れ、3月下旬にあわてて片付けるというパターンでした。
その結果、姉妹揃って見事に行き遅れました。まあ最終的には引き取り手が見つかっただけラッキーと言えるでしょう。
皆さん、お雛様はすぐにしまいましょう。