syncro

2月25日(土)

 

フィギュアスケートの荒川選手、金メダルおめでとう!!ロシア、アメリカをおさえての栄冠はすごい!の一言。本当に、日本選手の技の進歩には目をみはります。

 

 

今日はアテネオリンピックの思い出 その2。私は、スポーツにはあまり興味がないのに、オリンピックだけは好きなのである。アテネオリンピックの時も、柔道、卓球、体操、水泳、シンクロ、マラソン、パラリンピック陸上など、たくさん観戦に行った。やっぱり、会場に漂う臨場感や高揚感、選手や他の観客と共有する張りつめた空気というものは、行ってみないと分からないものだと思う。

それぞれに素晴らしい思い出ではあるが、シンクロに行った時のことが私の中では一番印象に残っている。それは、競技の内容ではなく、自分の心の動揺であった。

 

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オリンピック競技場の入り口には、セキュリティーのため、必ず空港にあるような危険物探知用のX線ゲートが設置されている。そして、私は、観戦のたびに、何度もその下を通りぬけてきたのである。

 

しかし、シンクロの会場に行った時初めて、入り口で、女性係員に「妊婦の人は危険なので通らないで下さい、こちらからどうぞ。」と言われたのである。「え、胎児に危険?」この時のショックといったら、言葉ではなかなか言い表せない。今までの会場では、誰にも何も言われなかったし、妊婦は避けるようにというサインも何もなかった。私のお腹はかなり大きかったので、係員にも私が妊婦であることは分かっていたと思う。それなのに、なんで今まで何も言ってくれなかったのか?危険なら、なんでそういう注意書きがないのか?他人を責めたい気持ちと共に、お祭り気分で浮き足立っていた自分の不注意も悔やまれた。そして、やっぱり妊婦は家でじっとしていれば良かったのだ・・・と自己嫌悪に陥った。

 

そのまま、シンクロの観戦をしていたが、なぜか、お腹の子のことばかりが気になって、もしこれが原因で、赤ちゃんに障害が出たらどうしよう、と考えると、涙が止まらなくなってしまった。そして、ほとんど、シンクロは目の中に入ってこず、怒り、不安、自己嫌悪、心配とで、ずっとずっと泣き続けていた。隣の人が心配そうに見ていたが、声はかけてこなかった。

 

そして、競技が終わったあと、思い切って入り口にいた係員に抗議しに行った。「妊婦に危険ならば、どうして注意書きがしていないのか。」と。そんなこと、言われなくても常識じゃないかと言われればぐうの音も出ないが、何か言わないと気分が収まらなかったのである。そして、抗議しながら、また感情が高ぶって泣き出してしまった。

 

自分が悪いのは分かっていたが、妊婦というのはホルモンの影響で感情も不安定になるもので、時々自分でもコントロールがつかず、収拾がつかなくなるのである。結局、いろんな人になだめられ、会場駐在の担当医もかけつけてくれ、「弱いX線だから、胎児には影響ない。大丈夫だから心配しなくていいよ。」と何度も繰り返された。だったら、係員の人も余計なこと言わないでよ、と思ったりして、気持ちは高ぶったままであったが、もう仕方ないことなので、家に戻った。

 

産婦人科の先生も大丈夫だと言ってくれたが、それでも、生まれるまでは心配で心配で・・・・無事に五体満足で生まれた時は、本当にほっとしたものであった。母たるもの、子供を第一に考えなければと大いに反省した事件であった。