GEISHA1月29日(日)

映画館に足を運んだのは何年ぶりでしょう。覚えてません(苦笑)。ハリウッドGEISHAムービー「さゆり」を見てきました。ギリシャでは、「SAYURI」ではなく、原作のとおり、「ある芸者の回想」というタイトル。前評判は、日本と同じく、あまり良くなかったんです、ギリシャでも。新聞雑誌などの批評でも、「主役になぜ中国人を起用したのか疑問」とか「日本文化の真髄を全く描けていない」とか、「しょせんハリウッドのエンターテイメントに過ぎない」とか。

 

まあ、それでも行ったわけは、4年も前になるけれど、アーサー・ゴールデンのこの原作を読んでいたからです。おもしろくて、止まらなくなっちゃったんですよ、ほんとに。アメリカ人が書いたなんて、信じられませんでした。この原作者は、ハーバードで日本の芸術について学び、コロンビア大学で日本の歴史を専攻し、東京にも住んだことがあるようです。実際の芸者さんへのインタビューを下地にしているし、芸者さんの世界については、少なくとも普通の日本人よりは詳しいはずです。ロサンゼルス タイムズのベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに選ばれたり、新聞や雑誌の書評でも絶賛されていました。

 

さて、その映画化。子供が寝静まった夜10時過ぎ、家を夜逃げのように抜け出し、近所の映画館へ。徒歩3分のところに映画館があって良かったー!アテネが比較的安全な街で良かったー!配役などについてあまり予備知識もなく行ったのですが、見てびっくり!すごい豪華メンバーではないですか!

人気blogランキングへ 

 スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、『シカゴ』のロブ・マーシャル監督、チャン・ツィイー主演、共演者 渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、元ミスマレーシアでアクション映画で活躍するミシェール・ヨー、中国の「百恵ちゃん」こと コン・リー。まあ、細かいことを突っこめば、それはきりがありません。着物の着方が変、動作ががさつ、いかり肩では着物が似合わない、日本語と英語がちゃんぽんで耳障り、あの雪女の踊りみたいなのは一体なんだ??なんだか、日本舞踊もセットも京劇風だぞ!芸者はお客さんと混浴するのか?とか。でも、そういうのはおいといて。

 

主役のチャン・ツィイーは、「初恋の来た道」で、あまりにもかわいくてファンになってしまい、チェックしてましたが、演技もがんばってたし、やっぱり綺麗でした。さゆりのねえさん役、豆葉のミシェール・ヨーも気品があったし、ライバルの初桃にいたっては、主役を食うほどのすごみがあったと思います。工藤夕貴も、したたかさを良く演じてたし、何より一番良かったのは、さゆりの子供時代を演じた子役「大後寿々花」ちゃんです!!かわいいですよー!そう、私、美女観賞が好きなんです。女性陣に比べ、男性陣はちょっと・・・役所広司はぱっとしなかった(「Shall we dance?」 がいい味出してて好きだったなー)し、渡辺謙は、可もなく不可もなく。あ、そうそう、ゴールデン・グローブ賞の最優秀作曲賞をとった音楽が良かったですよ。ヨーヨーマのチェロが切なくて。(でも、私は彼のタンゴの方がもっと好き!)

 

というわけで、原作の良さがあんまり伝わってないのが残念ですが、娯楽(ファンタジー)とわりきってしまえば、いいんじゃないんでしょうか。批判するなら、日本独自で作ってみー、という感じです。ちなみに、中国では上映中止になりました。従軍慰安婦を想像させるからだそうです。

映画館では、他の人の視線をなんとなく感じ、色々質問されると困るので、終わったらそそくさとまた逃げるように帰路についたのでした。